大麻草由来の成分を含有する製品(CBD含有製品)検査サービス 2026年2月よりスタート
当社は、新規事業開拓の一環として、生物遺伝資源(主に植物)を利用した研究開発を推進しており、分析・解析・評価技術を駆使した候補探索、および事業化に取り組んでおります。
また、保有する高度な分析技術をお客さまに提供する受託分析サービスを2025年4月より開始しており、多くのご利用をいただいております。
このたび当社は、麻薬成分の取り扱いに必要な資格を取得し、大麻草由来の成分を含有する製品(CBD含有製品)に含まれる残留麻薬成分の検査サービスを、2026年2月より新たに開始しますのでお知らせいたします。
記
Ⅰ.CBD含有製品検査サービスの概要
- お客さまからご提供いただいた製品またはサンプルに含まれる麻薬成分(Δ9-THCおよびΔ9-THCA-A)を定量し、残留限度値との比較結果を報告します。
- 法令で定められた全ての製品区分(油脂、水溶液、およびその他)の検査に対応します。
- 厚生労働省通知の試験方法に準じたLC-MS/MS法による精度の高い分析結果を提供します。
Ⅱ.本サービスを開始する背景
- 大麻草由来成分であるCBDは、リラックス、快眠、鎮痛、抗炎症など、さまざまな健康効果が期待されていることに加え、世界保健機関(WHO)によりその安全性が確認されており、この含有製品市場は世界規模で急速に拡大しています。
- 日本国内においても同様に市場の拡大が予想されておりますが、2023年12月に「大麻取締法及び麻薬及び向精神薬取締法の一部を改正する法律」が公布され、2024年12月より、含有製品の製造者には残留麻薬成分の検査が義務付けられています。
- 国内における麻薬成分の残留限度値は海外と比較して非常に低く設定されており、検査には高度な分析能力が求められます。そのため、現在、CBD含有製品の検査を高い精度で実施できる施設は限られているのが現状です。
- 当社が生物遺伝資源の研究開発で培った分析能力の一部を、検査サービスとしてお客さまに提供することにより、急増する市場のニーズに応え、健康という観点から持続可能な社会の実現をサポートします。
【参考】
厚生労働省のホームページに、Δ9-THC含有量検査が可能な機関として、当社が掲載されています。
URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_43079.html
機関リスト:https://www.mhlw.go.jp/content/11120000/001601330.pdf
Ⅲ.本サービスに関する売上・損益計画
現時点では非開示とします。
以 上
本件に関するお問い合わせ先
平田機工株式会社 研究開発本部 遺伝資源研究開発部
TEL:096-272-5528
E-mail: h_analysis@hirata.co.jp